【期限間近】FIT制度の電力会社申請締め切りは10月18日です
東北電力へのFIT制度(固定価格買取制度)申請締め切りが迫っています。
今年度の締め切り日は、2024年10月18日(金)です。
今現在太陽光発電をご検討中の方は、ひとまずソーラーポストにご相談ください!
この締め切りがなぜ重要なのか、以下でご説明いたします。
目次
FIT制度(固定価格買取制度)とは?
太陽光発電で生み出した電気を使い切れなかった場合、その余剰分を売電することができます。
FIT制度はその余剰発電を政府が定めた一定の価格で、一定の期間にわたって必ず買い取ることを保証するしくみです。
申請した年から10年間(10kWh未満を設置の場合)、ずっと同じ単価で売電することができます。
FITと非FITの違いは?
非FITの場合も、各電力会社や電力買取サービスをしている会社に売電することは可能です。
ただし、FITと非FITでは売電単価が違います。これまでFITの売電単価をそれ以外の買取価格が上回ったことはありません。
2024年度の売電単価比較(1kWhあたり)
FIT制度に申請した場合:16円
非FITで売電する場合(例 東北電力ツナガルでんき ):9円
なぜ電力会社への申請締め切り日が重要なの?
FIT制度の申請の流れ
①電力会社の接続契約を締結②その後国へ申請
今年度の東北電力の申請締め切り日が、2024年10月18日(金)となります。
期限を過ぎるとどうなる?
①太陽光発電の利用開始が遅くなる
電力会社への申請締め切り日を過ぎたあとにFIT制度を利用した設置を希望する場合、来年度のFIT申請開始まで待たなければなりません。
例えば、2024年11月に太陽光発電を契約し、FITを希望する場合・・
設置のみ行い、2025年4月の申請開始まで使用を始めず待つ必要があります。
②売電価格が下がる
FITの売電価格は年々下がっています。
売電価格(1kWhあたり)
2024年:16円
2025年:15円
FIT制度と自家消費
FIT制度は、売電収益のインセンティブを設計することで、再生可能エネルギーの普及を促進するためにつくられました。
ただし、発電電力を買い取る電力会社にとっては、電力の調達コストの増加要素となります。そのため「再エネ賦課金」として全ての電力購入者に対して使用電力量に連動した金額が請求されます。FIT制度はこのように課題の多い制度でもあります。
太陽光発電が普及し始めた当時は、FIT制度を利用して売電収入を得ることのメリットがありました。しかしFITによる売電価格は年々下がっています。
初期:48円/kWh
直近:16円/kWh
それに加え、昨今電気料金が値上がりしています。
日中の電気料金:約35円/kWh
売電:16円/kWh
このことから、これからは売電をあてにせず、
発電した電気をできる限り自宅で使い切る=電力会社の高い電気の購入を抑える
”自家消費”がコスト削減のために最も効果的と言われています。
自家消費の生活はどんな感じ?
自家消費のために重要なのが蓄電池の存在です。太陽光パネルの余剰発電を蓄電し、日が沈んだ後も太陽光由来の電気で生活することを可能にします。
ソーラーポスト専務尾形の自宅では、太陽光パネルとテスラ家庭用蓄電池パワーウォールを導入しています。どのように自家消費の生活を送っているのかご紹介します。
一戸建て 5人家族
太陽光発電パネル 6kW
テスラパワーウォール蓄電池 13.5kWh
FIT利用(2023年度から 16円/kWh)
日中、太陽光発電でエコキュートを沸かし、洗濯乾燥、冷暖房、IHを使用しても、発電が余る日の方が圧倒的に多いです。余った発電をテスラパワーウォール蓄電池に蓄電します。日が沈んだ夕方以降の時間帯は、蓄電池に貯めてある電気を利用して生活しています。
電力会社への支払いは、基本料金と天候不良が続いたときの電気購入のみとなっています。
年間で約30万円分にあたる電力を消費していますが、電力会社への支払いは5万5千円ほど。年間24万5千円の電気代を削減しています。
売電の実際は?
尾形宅ではFIT制度を利用しているものの、極力売電をせずに自宅で使い切ることを意識して生活しています。余剰電力を安価で売ってしまうよりは、生活を豊かに、そして楽にするために活用したい!という考えからです。発電量が多く、パワーウォールも満タン、余った発電が売電に流れている・・そんな時は、洗おうと思っていたシーツを洗濯乾燥し始めるといった具合です。
そのため、売電収入は月1700円ほど。年約2万円の収入となっています。ないよりはいいのですが、売電収入に関してはほとんど期待せず生活をしています。
FITと自家消費で補助金に違いも
例えば福島県では、FITを申請する場合と、申請せず自家消費をメインとする場合で太陽光発電の補助金額が違います。自家消費の普及を促進するため、自家消費型太陽光発電の補助金額のほうがより高額となっています。
FITと非FITのどちらが勧められるかはご自宅の状況によって変わります。ただし太陽光発電を設置する場合は基本的にFITの利用を念頭に置いて進める場合が多いため、電力会社への申請期限内にご相談いただいた方がより広い選択肢からのご提案が可能になります。今現在太陽光発電をご検討されている方は、できるだけ今月中にご相談だけでもいただければと思います!
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